クライマックスシリーズの仕組みを解説!何勝で日本シリーズに進めるかわかる

クライマックスシリーズの仕組みを解説!何勝で日本シリーズに進めるかわかる

「クライマックスシリーズって、結局何勝すれば日本シリーズに行けるの…」

「毎年見ているけど、アドバンテージの1勝ってどう数えるんだっけ?」

クライマックスシリーズは、セ・パ各リーグの上位3チームが、2つのステージで日本シリーズの出場権を争う短期決戦です。

1位に与えられるアドバンテージや引き分けの扱いがあり、普段の試合とは勝ち数の数え方が変わります。

この記事では、クライマックスシリーズの仕組みと勝ち抜けに必要な勝利数を、わかりやすく解説します。

さらに、2026年からの新しいアドバンテージや引き分けの扱い、日本シリーズとの違い、チケットの買い方までまとめました。

本記事でわかること
  • クライマックスシリーズの勝ち上がり方と勝ち抜けに必要な勝利数
  • 2026年から変わったアドバンテージの条件
  • 引き分け・雨天中止の扱いと日本シリーズとの違い

ぜひ仕組みを押さえて、一戦ごとに流れが変わるクライマックスシリーズを思い切り楽しんでください!

記事監修者
株式会社メイカヒット代表_田中凌平
田中 凌平
株式会社メイカヒット代表

  • ベースボール・コンパス編集長
  • 幼少期からジャイアンツファンだが、野球全体をこよなく愛している
  • 週1回以上は東京ドーム中心に現地観戦し、1年間で12球場をまわることも
  • 他にも、時間を見つけてはメジャーリーグや高校野球、大学野球も現地で見るほど野球に溺れている
目次

クライマックスシリーズの出場チームと2つのステージ

クライマックスシリーズの仕組みの図解

クライマックスシリーズ(CS)は、セ・パ各リーグの上位3チームで日本シリーズの出場権を争う短期決戦です。

2位と3位がファーストステージで戦い、勝者が1位の待つファイナルステージへ進みます。

クライマックスシリーズの出場チームと2つのステージ

日本シリーズに出場できるのは、ファイナルステージの勝者です。

ファーストステージ

ファーストステージは2位と3位の対戦で、最大3試合のうち先に2勝した球団がファイナルステージへ進みます。全試合が2位球団の本拠地で開催されます。

2026年の開催は、10月10日から12日までの3日間です。雨天中止などに備え、13日が予備日となっています。

引き分けや中止で両球団が2勝に届かなければ、勝利数の多い球団がファイナルステージ進出です。

勝利数が同じなら2位の勝ち抜けで、3位は2位を上回るしかありません。引き分けが出たときの数え方は、後述の「同じ勝ち数なら上位」で確かめてください。

ファイナルステージ

ファイナルステージは、1位とファーストステージ勝者の対戦です。通常は6試合制で、アドバンテージを含めて先に4勝した球団が日本シリーズへ進みます。

1位には最初から1勝のアドバンテージがあり、全試合が1位の本拠地で行われます。2026年は10月14日に開幕し、通常の6試合制なら20日と21日が予備日です。

2026年からは条件を満たすとアドバンテージが2勝に増え、7試合制で先に5勝した球団が勝ち抜けます。その場合は20日が第7戦、21日が予備日です。

アドバンテージが2勝になる条件は、ファーストステージの勝者と1位のゲーム差が10以上か、勝者の勝率が5割未満であることです。詳しくは、後述の「1位球団に与えられるアドバンテージ」で確認しましょう。

クライマックスシリーズの勝ち抜けに必要な勝利数

勝ち抜けに必要な勝利数は、ファーストステージが2勝、ファイナルステージが通常はアドバンテージ込みで4勝です。

1位球団は1勝を持って始まるため、自力で挙げる勝利数はファーストステージを勝ち上がったチームより少なくて済みます。

引き分けや日程の打ち切りがなければ、勝利数は次の表のとおりです。

スクロールできます
ステージ最大試合数勝者決定の基本ルール引き分け・打ち切りがない場合の実際の勝利数
ファーストステージ3試合先に2勝2位も3位も2勝
ファイナルステージ(通常)6試合アドバンテージ込みで先に4勝1位は3勝、挑戦者は4勝
ファイナルステージ(2勝のアドバンテージ時)7試合アドバンテージ込みで先に5勝1位は3勝、挑戦者は5勝

ただし、引き分けや雨天中止で試合を消化しきれないと、表より少ない勝利数で突破することがあります。

細かい数え方は、このあとの「引き分けや雨天中止のときのクライマックスシリーズのルール」もあわせてチェックしてください。

クライマックスシリーズで1位球団に与えられるアドバンテージ

ファイナルステージでは、リーグ1位の球団が1勝を持った状態から始まります。

クライマックスシリーズで1位球団に与えられるアドバンテージ

2026年からは条件が2つ加わり、どちらかに当てはまるとアドバンテージが2勝に増えます。

10ゲーム差で2勝

NPB公式のお知らせによると、1位とファーストステージ勝者のゲーム差が10以上なら、アドバンテージは2勝です。

ゲーム差は2チームの勝ち負けの開きを表す数字で、順位表に載っています。

2勝のときは7試合制に変わり、アドバンテージを含めて先に5勝した球団が勝者となります。

判定に使うのは、1位とファーストステージ勝者のレギュラーシーズンの成績です。たとえば3位だけが条件に当てはまるなら、2勝になるのは3位が勝ち上がったときに限られます。

勝率5割未満で2勝

もう1つの条件は、ファーストステージ勝者の勝率が5割未満であることです。当てはまれば、ゲーム差に関係なく2勝で、2つの条件はどちらか一方を満たせば適用されます。

NPB公式の記録の計算方法によると、勝率は引き分けを除いて、勝数÷(勝数+敗数)で求める数字です。

順位表に載る勝率と同じ計算で、負け数が勝ち数より多い球団が当てはまります。

2勝のときは必要な勝利数も5勝に増えるため、引き分けがなければ1位が自力で挙げるのは3勝のままです。

前述の表で、挑戦者との差を見比べてみてください。2つの条件に照らせば、ファイナルステージの試合数を自分で見分けられます。

引き分けや雨天中止のときのクライマックスシリーズのルール

クライマックスシリーズは短期決戦のため、引き分けや雨天中止にも細かな決まりがあります。

引き分けや雨天中止のときのクライマックスシリーズのルール

延長12回で同点なら引き分けとなり、所定の試合を終えて勝利数が並べば上位球団の勝ち抜けです。

雨で中止になった試合は、原則として翌日に順延されます。

12回同点で引き分け

クライマックスシリーズの延長戦は12回までです。12回を終えても同点なら引き分けとなり、再試合は行いません。

試合は上位球団の本拠地で行うため、後攻はいつも上位球団です。

2025年の開催概要では、その上位球団が引き分けでも勝ち抜けを決められる試合の打ち切りが定められています。

12回表が同点で終われば、12回裏を待たずに試合終了です。12回裏に同点に追い付いた場合も、その時点で終わります。

引き分けは勝ちにも負けにも数えず、残りの試合が1つ減るだけです。

勝利数が並んだときの扱いは、次の「同じ勝ち数なら上位」で確かめてください。

同じ勝ち数なら上位

勝者を決めるとき、勝利数が同じならレギュラーシーズン上位の球団が勝ち抜けます。ファイナルステージでは、1位球団のアドバンテージも勝利数に含めて比べます。

上位球団の勝利数が、下位球団と同数以上になると確定した時点でステージは終了です。

たとえばファーストステージで2位が1勝1分、3位が0勝なら、3位は第3戦に勝っても1勝で並ぶだけです。そのため、第3戦は行いません。

下位球団が突破するには、最終的な勝利数で上回るしかありません。

雨天中止は原則として翌日に順延

中止になった試合は原則として翌日に回り、日程は予備日まで1日ずつ繰り下がります。

2025年の開催概要では、中止が重なっても1日に2試合を行うダブルヘッダーはしない決まりです。

入場券も順に繰り下がり、第1戦が中止なら翌日の第1戦に同じ券で入場できます。

日程が変わるだけでは払い戻しの対象になりませんが、券を買い直す必要もありません。

予備日を使っても日程を消化できず、両球団が規定の勝利数に届かなければ、勝利数の多い球団が勝者です。

ファイナルステージはアドバンテージを含めて比べ、同数なら上位球団が進出します。

クライマックスシリーズの先にある日本シリーズの仕組み

日本シリーズの延長戦ルール

日本シリーズは、両リーグのクライマックスシリーズ勝者が日本一を争う舞台です。

クライマックスシリーズの先にある日本シリーズの仕組み

試合は両チームの本拠地を行き来して開催されます。

先に4勝で日本一

日本シリーズは、セ・パ両リーグのクライマックスシリーズ勝者が対戦する7戦4勝制です。先に4勝したチームが日本一で、勝利数のアドバンテージはどちらにもありません。

一方のチームが4勝した時点でシリーズは終わり、残りの試合は行いません。4連勝なら第4戦で日本一が決まります。

NPB公式の日本シリーズ2026特設ページによると、2026年は10月24日(土)に開幕します。第7戦は11月1日(日)の予定です。

現地で見届けたい人は、11月1日までの週末を空けておきましょう。

第7戦で優勝が決まらなければ第8戦へ

第7戦までの各試合は、12回を終えて同点なら引き分けです。引き分けを挟むと、第7戦を終えても4勝のチームが出ないことがあります。

2025年の開催要項によると、そのときは翌日、第7戦と同じ球場で第8戦です。

第8戦以降は延長回の制限がなく、第9戦が必要になれば、1日の移動日を挟んでもう一方のチームの本拠地で行います。

本拠地で交互開催

日本シリーズは、両チームの本拠地で「2試合・3試合・2試合」の順に戦います。最初と最後の2試合ずつが一方の本拠地、間の3試合がもう一方の本拠地です。

第1戦の会場は、原則として偶数年がセ・リーグ代表、奇数年がパ・リーグ代表の本拠地です。

2025年の日本シリーズは、ソフトバンクと阪神が対戦しました。みずほPayPayドーム福岡で開幕し、第3〜5戦は阪神甲子園球場で行われています。

2026年は、セ・リーグのクライマックスシリーズ勝者の本拠地で開幕します。第3〜5戦の会場はパ・リーグ代表の本拠地です。

2位・3位から日本一をつかんだクライマックスシリーズの下剋上

リーグ優勝を逃したチームでも、CSを勝ち抜けば日本一を争う日本シリーズに進めます。

2位から頂点に立った2007年の中日と、3位から勝ち上がった2010年のロッテ、2024年のDeNAが代表例です。

2位・3位から日本一をつかんだクライマックスシリーズの下剋上

当時のアドバンテージの有無とあわせて振り返ります。

2007年の中日ドラゴンズ

クライマックスシリーズが両リーグで始まった2007年、セ・リーグ2位の中日が日本一を成し遂げました。

第1ステージ(今のファーストステージ)では、3位の阪神に2連勝しました。続く第2ステージ(今のファイナルステージ)では、1位の巨人を3連勝で下しています。

当時の第2ステージは5試合制で、先に3勝したチームが勝ち抜けでした。

1位のアドバンテージはまだなく、翌2008年から1位に1勝が与えられるようになりました。

日本シリーズでも、パ・リーグ1位の日本ハムを4勝1敗で制しています。中日にとって53年ぶりの日本一でした。

2010年の千葉ロッテマリーンズ

2010年には、パ・リーグ3位のロッテが日本一まで駆け上がりました。ファーストステージでは、2位の西武に2連勝しています。

ファイナルステージの相手は、1勝のアドバンテージを持つ1位のソフトバンクでした。

ソフトバンクのアドバンテージを含めて1勝3敗と追い込まれ、ロッテはそこから3連勝で日本シリーズへ進みました。

日本シリーズでは、セ・リーグ1位の中日に4勝2敗1分で勝っています。

CS導入後、3位からの日本一は初めてで、「史上最大の下剋上」と呼ばれました。

2024年の横浜DeNAベイスターズ

2024年に頂点へ立ったのは、セ・リーグ3位のDeNAです。ファーストステージで2位の阪神を、ファイナルステージで1位の巨人を破りました。

日本シリーズでもソフトバンクに4勝2敗で勝ち、ロッテ以来2例目となる3位からの日本一です。

2位や3位に終わっても、日本一への道は閉ざされません。今年のCSも、球場で最後まで逆転劇を見届けましょう。

クライマックスシリーズのチケットの買い方

クライマックスシリーズのチケットは、主催の可能性がある球団が順位の確定前から売り出します。

クライマックスシリーズのチケットの買い方

先行販売や一般販売の日程は球団ごとに違い、開催されなかった試合は払い戻しになります。

順位が決まる前に申し込んでも心配はいりません。

販売される試合

順位が決まる前から販売するのは、主催の可能性がある球団です。

対象は2位ならファーストステージ、1位ならファイナルステージの試合で、両方を売り出す球団もあります。

勝利数の仕組みから、ファーストステージは第1・2戦、ファイナルステージは第1〜3戦が勝敗に関係なく開催される日程です。

3位の球団は、どちらのステージも主催しません。2026年のDeNAは3位が確定し、横浜スタジアムでの開催とチケット販売が取りやめになりました。

先行と一般発売

先行販売の対象者や発売日は、主催球団やステージ、席種で変わります。

会員や年間席の契約者向けの先行販売のほか、入会しなくても申し込めるビジター応援席の先行抽選もあります。

阪神タイガース公式の入場券発売案内によると、2026年の阪神のネット一般販売は10月7日12時からです。

ファイナルステージのレフトビジター専用応援席は、ファーストステージの勝者決定後に売り出す予定です。

順位の確定状況で発売日が変わる場合もあります。希望する席種の申込条件は、直前に主催球団の公式サイトで確かめてください。

先行抽選は、順位が決まる前から申し込めます。開催されなかったときの扱いは、次の「払い戻し」で紹介します。

払い戻し

買ったチケットは、勝ち抜けが決まるなどして試合が開催されなくなれば、払い戻しの対象です。

抽選の段階で開催がなくなると、申し込み自体が無効になることもあります。

2026年のDeNAでは、クレジットカードの与信を取り消すため、球団側で落選として処理されました。申し込んだ人が自分で手続きする必要はありませんでした。

一方、雨天順延で開催日が変わっただけでは、払い戻しの対象になりません。受付期間や手続きは、主催球団と購入先の案内で確かめてください。

開催されない試合は払い戻しの対象になるので、順位が決まる前から短期決戦の席を押さえておけます。

クライマックスシリーズに関するよくある質問

勝率5割未満のチームもクライマックスシリーズに出られますか?

出られます。出場資格はレギュラーシーズンの1位から3位までで、勝率の決まりはありません。

ただし、ファーストステージの勝者が勝率5割未満なら、2026年からは1位に2勝のアドバンテージが付きます。

条件の詳しい中身は、前述の「勝率5割未満で2勝」で確かめてください。

クライマックスシリーズで勝つとリーグ優勝になりますか?

なりません。リーグ優勝はレギュラーシーズンの1位で決まり、クライマックスシリーズは日本シリーズの出場権を争う戦いです。

2024年のセ・リーグでは、リーグ優勝は巨人でした。一方で、日本シリーズに出たのは、CSを勝ち抜いた3位のDeNAです。

出場権を手にするまでの流れは、前述の「ファイナルステージ」で確かめてください。

クライマックスシリーズでも予告先発はありますか?

直近の2025年は、セ・パ両リーグのクライマックスシリーズで予告先発が行われました。先発投手を事前に発表する制度で、セ・リーグの開催概要には実施が明記されています。

パ・リーグでも、ファイナルステージで両球団の予告先発が発表されました。

観戦前には、その年のリーグの開催概要とNPB公式サイトの予告先発投手のページで確かめておくと安心です。

観戦する試合を選びたい人は、勝敗に関係なく開催される試合を前述の「販売される試合」で確かめてください。

クライマックスシリーズはいつから始まりましたか?

2007年から、セ・パ両リーグで行われています。パ・リーグでは、それより前の2004年から上位3球団によるプレーオフが実施されていました。

現在のCSは、レギュラーシーズンの上位3球団で日本シリーズの出場権を争う大会です。

2008年からは1位球団に1勝のアドバンテージが付き、2026年からは条件を満たすと2勝に増えました。

まとめ:クライマックスシリーズの仕組みを知って短期決戦を球場で楽しもう

本記事のまとめです。

まとめ
  • ファーストステージは2位と3位が戦い、先に2勝した球団が勝ち抜け
  • ファイナルステージは、1位のアドバンテージ1勝を含めて先に4勝した球団が日本シリーズへ進む
  • 2026年からは条件を満たすとアドバンテージが2勝になり、7試合制で先に5勝が必要

クライマックスシリーズは、各リーグの上位3チームが日本シリーズの出場権を争う短期決戦です。

勝ち抜けの条件は、ファーストステージが先に2勝、ファイナルステージが1位のアドバンテージ1勝を含めて先に4勝です。

2026年からは条件を満たすとアドバンテージが2勝に増え、7試合制で先に5勝した球団が勝ち抜けます。

勝利数の数え方がわかれば、引き分けが出た試合でも、あと何勝で決まるかを追いながら観戦できます。

もし、東京ドームでCSを観戦する予定がある人は、読売ジャイアンツ・スタジアムMCの髙橋大輔さんのインタビュー記事もご覧ください。場内コールに隠されたテクニックなど、次の観戦がもっと楽しくなるお話を聞いています!

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